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山と遊び、山に学ぶ

春漂う三月、霧島連山の一つ 中岳という山へ登山に行きました。曇り予報でしたが、子どもたちを迎えるかのようにお日さまが顔を出し、絶好の山日和となりました。

道中の車中で眼前に広がる気高い山々を目にすると、その表情には少々不安も見え隠れ。しかし『あの山を登るんだ』『あの山を制覇するんだ』という気持ちが根底にあるのか、目の輝きは保ったまんま、それどころか山に近づくにつれてその輝きは増すばかりでした。一時間ほど車を走らせ麓の高千穂河原に到着、準備運動で体をほぐしてから皆で円陣を組み、『がんばるぞー!』意気揚々と掛け声をかけ、いざ出発! 山道を一歩一歩踏みしめ足元を確認しながら進みました。

さて、霧島の山には魅力満載、赤松の木肌の赤色に驚き直接触ってみる、飛び交う山鳥たちの形態を観察し、鳴き声に耳を澄ます、植物や火山石の香りを嗅ぎ、五感を研ぎ澄まして未知なる世界を想像す。『山ってすごい👍山ってこんなに面白い』を実感するひとときです。山びこのその声の返しと遊んでは、何だかその響きに元気をもらい、また歩き始める。

しかし進むにつれてさすがに疲れてきます。『あとどれくらい?』 『まだ着かないの?』 疲労と先の不安に顔を歪めながらも、目標設定したゴールまでは何とか行きたい、何とか行けるさ、もう少し頑張ろうと、声を掛け合い励まし合いながら進むその姿は、さすが年長組、力強ささえ感じるほどでした。

ゴールに辿り着くと達成感で喜びあふれます。山の風を体で感じ、陽を浴びると、疲れも吹き飛び天辺で鬼ごっこをするほどの力も出てきました。下山ルートでは木にぶら下がったり、枝を見つけ剣や杖にしたり、時に歌いながらふざけながら、まさしく目一杯遊んで帰ってきました。全ての行程を終え、皆で頑張りを讃え、山の面白さと楽しさを共有することでした。

やはり、山は面白い! 山と遊び、山に学ぶ! 

しょうしん月の森こども園が大切にしている「遊び」と「学び」がいっぱいなひと時でした。