遊びは学び

🔶 遊びは生きる力を育みます

 今、子ども達にとって本当に大切な保育や教育とは何だろう?

 子ども達が生涯にわたって生きていくために必要な力とは何だろう?

私たちは常に考えながら過ごしています。

 

 しょうしん月の森こども園では「遊び」を大切にしたいと考えています。

乳幼児期に特に大切なのは「遊び」であると言えます。『なあんだ、遊びかあ』と思いがちですが、この「遊び」が人を育てます。生きる力を育みます。生きる力とは、生涯生きていく上で必要な力と言えましょう。その基礎作りを「遊び」が培っていきます。

遊びの学びは無限大!

遊びと言っても多種多様。鬼ごっこやかくれんぼ、ままごとや家族ごっこ、またオモチャや遊具を使用したりなど幅が広いです。こうした遊び一つ一つが智・徳・体、すなわち身体と心と頭を鍛えます。

次のように、遊びから学ぶことが、こんなにたくさんあります。

「想像し創造する力」

  • ままごとやごっこ遊びでは、想像力を働かせて遊びを作り出していきます。
  • 砂やねんどなどを使って、形のあるものを創り出す力が生まれます。
  • 友達や先生と遊ぶ中で、新しい遊びを発見して新しいルールを創り出すなど、遊び方の工夫をします。

「感じる力」

  • 自然に触れ、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)が刺激されます。
  • 自然に触り、季節を感じることにより育まれる豊かな心が育まれます。
  • 植物や作物を育てることによって、いのちの尊さ、愛情など感じます。

「社会性」

  • 子ども同士で物の貸し借りや順番を守ることから、人との付き合い方や譲り合いなど、自制心、道徳性、協調性など学びます。
  • 言語を駆使し自らの意思を伝えたり、相手の話を聞いたりしてコミュニケーションする力が育まれます。
  • 遊びのルールを把握し守るよう意識します。

「身体が成長する力」

  • 全身を使って遊ぶことにより、自ずと運動機能が向上し、体力増強にもなります。
  • 土や草花、水など自然に触れて遊ぶことにより、免疫力が上がります。

そのほかにも、自分が置かれている状況を判断する力、ものごとをやりぬく力、行動力、忍耐力、集中力など、こんなにも遊びの中で学ぶことができます。

このような遊びには、充実した環境が必要ですが、環境というのは設備が整っているとか、おもちゃがたくさんあるというような物的環境だけではなく、人的環境も大切です。

子ども達は遊びの中で仲良くなったりしますが、時にはケンカもしたりします。子ども同士で争いが起きた時などには、どのタイミングで先生が入っていき言葉を掛けるのか、どのように子どもと向き合い話をしていくのか、ここが大切です。また逸脱した遊びのルールができれば、先生が良き方向に導いていったりなど、よく見極めていかなければなりません。子どもの表情を十分に観察し心情を受け止めるなど、よく見守っていかなければなりません。これが簡単なようで難しい!しかし、ここがとても大切なポイントなのです。一緒に遊んだり、認めたり、励ましたりして、さらに子どもの発達が促されるように環境を整え、より“質のいい遊び”が展開できるよう、サポートをしていきたいと考えています。

子どもたちよ、今日も遊ぼう!

大いに遊ぼう!